寺院での参拝と祈願の基本|はじめての方のための完全ガイド

寺院を訪れる際、「正しい参拝作法はあるのだろうか」「祈願はどのように行えばよいのだろうか」と、不安を感じる方も少なくありません。しかし、参拝や祈願は決して難しいものではなく、何より大切なのは仏さまを敬い、自身の心と向き合う姿勢です。このページでは、はじめての方にも安心してお参りいただけるよう、寺院での基本的な参拝作法と祈願の考え方を、妙法寺の視点からわかりやすくご案内します。

参拝と祈願は何のために行うのか

寺院を訪れる理由は人それぞれです。たとえば、初詣や節目の参拝、心を落ち着けたいときの立ち寄りなど、日常の中にも仏さまと向き合う機会があります。
ただし、参拝は「お願いを叶えてもらうため」だけの行為ではありません。むしろ、仏さまへご挨拶をし、日々の歩みを振り返り、心を整える時間と捉えると自然です。

また、祈願(御祈祷)は、願いを一方的に託すものではなく、「これからを前向きに歩むための支え」をいただく機会です。さらに言えば、参拝と祈願はどちらも、自分自身の心の姿勢を確かめる場といえるでしょう。

参拝前に整えておきたい心構え

参拝に特別な準備は必要ありません。とはいえ、少し意識を向けるだけで、境内での時間がより穏やかになります。たとえば、次の点を心がけると安心です。

  • 服装は清潔感を大切にする(派手さよりも落ち着き)
  • 境内では静かに行動する(会話は控えめに)
  • 写真撮影は掲示や周囲への配慮を優先する
  • 時間に余裕を持ち、慌てずに参拝する

なお、形式を完璧にする必要はありません。むしろ、大切なのは、仏さまを敬い、静かに手を合わせる気持ちです。

寺院での基本的な参拝作法

ここでは、一般的な寺院での参拝の流れを、はじめての方にも分かりやすくご紹介します。まずは全体の順序をつかむことが大切です。

1)本堂の前で一礼する

本堂の前に立ったら、まず軽く一礼します。これは「これからお参りします」というご挨拶の意味です。

2)静かに合掌し、心を整える

寺院では、手を合わせる合掌が基本です。神社のように拍手(柏手)は行いません。
そして、呼吸を整え、心の中で静かに仏さまを念じると、自然と落ち着いた気持ちになります。

3)感謝と願いを心の中で伝える

伝える内容に決まりはありません。とはいえ、「結果」だけを強く求めるよりも、まず日々の無事への感謝を置くと、言葉が丁寧になります。
その上で、「健やかに過ごせますように」「穏やかな一年になりますように」といった形で願いを添えるのがおすすめです。

4)参拝を終えたら、もう一度一礼する

手を下ろしたら、最後にもう一度一礼して退きます。これで基本の流れは完了です。

お賽銭・焼香について

お賽銭の金額に決まりはありません。無理のない範囲で、感謝の気持ちとしてお納めください。
また、焼香の作法は寺院や法要の形式によって異なる場合があります。したがって、掲示がある場合はそれに従い、分からない場合は係の案内に従うと安心です。

御祈祷(祈願)を受けるということ

御祈祷は、家内安全・身体健全・厄除け・合格祈願など、目的に応じて受けられる祈願です。
ただし、御祈祷は「すべてを仏さまに任せる」ものではありません。むしろ、願いを言葉にし、自分自身が前向きに歩むための支えをいただく機会です。

祈願の内容はどう決めればよいか

まずは、今の状況に合った願いを一つ選ぶとよいでしょう。たとえば、健康面が気になるなら身体健全、節目の年なら厄除け、家族の安心を願うなら家内安全といった具合です。
そして、願いと同時に「日々の過ごし方」も整えていく——この姿勢が、祈願をより意味あるものにします。

なお、御祈祷の具体的な流れや受付方法は、別記事で詳しくご案内します。

よくある場面別の参拝ポイント

初詣として参拝するとき

初詣は新年のご挨拶として、昨年の感謝と今年の願いをお伝えする機会です。さらに、混雑する時間帯もあるため、可能であれば時間に余裕を持つとよいでしょう。
初詣・祈願ガイドはこちら

厄年・節目の年に参拝するとき

厄年は不安が先立ちやすいものです。しかし、厄除けは「恐れるため」ではなく、「整えるため」にあります。したがって、生活習慣や心身の変化を見直す機会として参拝するのも一つの考え方です。
厄払い・厄年の基礎知識(準備中)

日常の中で心を整えたいとき

何か特別な理由がなくても、寺院を訪れ、静かに手を合わせることには意味があります。たとえば、短い時間でも構いません。まずは深呼吸をし、感謝を伝えるだけでも心は整っていきます。

祈願の種類を知りたいとき

祈願にはさまざまな種類があります。つまり、目的に合わせて選ぶことで、参拝の意図がより明確になります。
祈願の種類紹介はこちら(準備中)

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 寺院での参拝に決まった作法はありますか?
基本的な流れはありますが、最も大切なのは形式よりも敬う気持ちです。したがって、迷ったときは、静かに合掌し、感謝をお伝えすることから始めてください。
Q2. 神社の参拝と寺院の参拝は何が違いますか?
寺院では合掌が基本で、拍手(柏手)は行いません。また、参拝の意味合いも「仏さまへのご挨拶」「心を整える時間」として捉えると分かりやすくなります。
Q3. 願いごとは具体的に伝えてもよいのでしょうか?
もちろん問題ありません。ただし、結果だけでなく、日々の感謝や「穏やかに過ごしたい」といった心の姿勢を添えると、より丁寧な祈りになります。
Q4. お賽銭はいくらが適切ですか?
金額に決まりはありません。つまり、無理のない範囲で、感謝の気持ちとしてお納めください。
Q5. 子ども連れで参拝しても大丈夫ですか?
問題ありません。なお、周囲への配慮を心がけていただければ、どなたでも安心してお参りいただけます。
Q6. 御祈祷はどのような人が受けるものですか?
節目の年や新しい挑戦の前、家族の無事を願うときなど、どなたでも受けられます。さらに、御祈祷は、前向きに歩むための「心の支え」として捉えていただくとよいでしょう。

関連ページ

  • 御祈祷の流れと申し込み方法(準備中)
  • 厄払い・厄年とは?意味と過ごし方、節分会について(準備中)
  • 寺院で受けられる祈願の種類(準備中)
  • 寺院の一年と年中行事(準備中)
  • 供養とは何か(準備中)

※掲載内容は一般的なご案内です。行事や受付の詳細は、寺院の最新案内をご確認ください。

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一乗山妙法寺 第31世住職 廣橋是晃

監修

第31世住職 廣橋 是晃(ひろはし ぜこう)

一乗山妙法寺住職。日蓮宗大荒行五行成満。福井県中部布教師会会長を務め、地域に根ざした布教と寺院運営に携わる。

一乗山妙法寺 副住職 廣橋 是颯(ひろはし ぜそう)

執筆

副住職 廣橋 是颯(ひろはし ぜそう)

妙法寺副住職。日々の相談対応や法務を通じ、供養や仏事を分かりやすく伝える発信を担当。

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